【車】【旧車 SUZUKI HATCH/ALTO レストア日記】⑫ サンダーバード計画:隠れタコメーター&電圧計の取り付け

旧車 ハッチ・アルト レストア日記
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遂にメインイベント、隠れタコメーター & 電圧計の設置。まずは場所の選定

前回のセンターコンソールも このサンダーバード計画の大事なパートですが、この隠れタコメーターこそが一番やりたかった事です。

隠れタコメーターとは、ダッシュボード上に堂々とタコメーターを設置するのではなく、普段は隠れた場所に設置し、気合を入れたドライビング(レースモード等)の時だけタコメーターが出てくるという仕掛けです。800ccの排気量でレースモードというのもなんですが。。。。

これがフツーの後付けタコメーターの設置方法

HATCHは基本軽自動車なのでダッシュボード付近にはあまりスペースが無く、 いろいろ検討した結果、やはり「グローブボックス内」しかありません。よってタコメーターはグローブボックス内に収納する事にしました。そしてメーター好きなので(【車】BMW Mini 2007 Cooper S Cabrio R52 ①中華カーステレオ+ODB II 1000円で11連メーター生活 参照)タコだけではなく、電圧、水温、油圧計も付ける事にした。

切った貼ったで超大変

グローブボックスを採寸し、それに合わせてメーターを購入したつもりだが、グローブボックス内の天井部分がスラント状になっているので、思ったよりも奥行きがない。

使用する際に「ギギギ」という感じでグローブボックスが開くのがミソなので、メーターは確実にボックス内に収納されなければならない。いろいろと考えたが、

① タコメーター部分を奥にずらす。

② 水温などの3連メーターは逆さまに取り付ける。(センサーの端子が意外と出っ張っていて、そのままでは付けられないので)。まあ逆に逆さま付けも意外とカッコ良いかも

という事にした。まずは木目パネルを仮付け。びみょーに2000GTのインパネに近づいたか?

タコメーター部分を少し奥にしました。逆に奥過ぎると天井にあたってしまい、位置調整が難しかった。

上記の作業は2020年に行い(【車】【旧車 SUZUKI HATCH/ALTO レストア日記】④ サンダーバード計画:ウッドコンソールの製作 その2 隠しウッドコンソール仮組)、実際にタコメーターを設置したのはそれから2年半後の2022年11月。ホントーに長いProjectです。

アクチュエーターの仮組み

続いて大事なのはアクチュエーターを使ってグローブボックスを「ギギギ」と開くようにする事。当初このアクチュエーターの呼び名が分からず、製品名を探すまでがひと苦労。

呼び名が分かるまで苦労したぜ

ダッシュボードの下にL型金具を固定し、それにアクチュエーターを固定。グローブボックスのカバーのヒンジの裏の部分をなんとか穴あけし、それにアクチュエータ先端を針金で取り付けた。記事では簡単に書いているが、実際「ギギギ」と開けられるようになるまでは試行錯誤の連続でした。

アクチュエーターを金具で固定し、グローブボックスのふた部分のヒンジを裏から押したり引いたりしています。もう少し長いアクチュエーターを買えば良かった。。。

懸念していたのがアクチュエーターがカバー部分を押しすぎたり、引っ張りすぎたりした場合、ちゃんと自動で止まるか心配していたが、なんとか問題無く止まってくれている。一応マイクロスイッチで止められるように部品も買っていたが不要となった。以下のYoutubeの扉が開くところが良い感じです。

メーター類の取り付け

さて木製隠しパネルも出来上がり、アクチュエーターの仮止めも終わったのでいよいよタコを取り付けます。タコの結線はそんなに難しくなく、コイルからパルス信号を取ってタコメーターに接続、そして後はACC, GND, IGN, ILMを接続すれば終わり、と考えていました。そしてエンジンをかけた瞬間。。。

LPF(Low Pass Filter)の組み込み

「こりゃ、ダメだ!」

エンジンからのノイズが大きすぎてタコメーターの針が振れまくって針位置(回転数)が全く読めない状態。どうしたものかとググるとLPF (Low Pass Filter)が効果的らしい。これはエンジンノイズの高周波部分をカットするらしい。

参考記事サイト

パラメーターをそのままパクリ、抵抗などの部品、基盤を購入してパルスの線に直結したところ嘘のように針振れがなくなった。LPF凄い!

こうやって問題を一点づつ解決していくのはすっげえ楽しい!

水温、油圧は取り付けると後でエンジン周辺にガタが来そうなので設置は辞めました。まあはったりだけで十分ですね。

アクチュエータースイッチの取り付け

アクチュエーターへの線は2本のみで、伸ばしたり縮めたりするのは電源供給の極性を変えるだけ。そこで[Window Switch]と言うのがeBayで販売されていたので購入。結線も意外と簡単で以下の回路図を参考に配線。問題はこのSwitchをどこに置くか。

サンダーバード計画は「簡単にノーマルに戻せるようにする」が基本のコンセプトなので、あまりダッシュボード近辺に穴をあけたりしたくない。いろいろ検討したところ、ハンドル右側に小銭置きみたいな場所があり、そこにSwitchがボルトで固定せずともピッタリ収まる事が判明。

「うーん、ナイス」

意外な所だがうまく収まったので良しとする。

グローブボックス開閉スイッチ。ねじ止めせずとも寸法がピッタリでしっかり固定できた。スンバらしい!

全ての機器の結線

あとは回路図に沿ってちゃっちゃと結線するのみ。

このグローブボックスの開閉は、センターコンソールのトグルスイッチをONにして、サンダーバード発進サウンドを起動後、サンダーバードサウンドが鳴っている間のみ開閉する事 (リンク参照)としています。ここがミソです。その為、タコメーターを見たい場合、いちいちサンダーバード発進サウンドを奏でながらグローブボックスの開閉をしています。この面倒くささが肝です。

おまけ Central Control Tray (略してCCT)

各装置の配線を容易にするためにダッシュボードにトレイをつけたのですが、やっているうちに線材が増え、どんどん重くなってしまい、当初はトレイを磁石とゴムで留める予定でしたが、あまりにも重くなり過ぎたので針金とタイラップ固定となってしまい、配線の確認のメンテナンス性が非常に悪くなってしまった。車用の線材は重すぎ!

トグルスイッチはフロントカメラOFF用。衝突事故の際、素早くOFFにして映像が上書きされないようにしています。
やりたくなかったけど仕方なし、針金留め。
仕掛けはまだまだ追加できます
現在のインパネ全景。なかなかいい感じの出来と自分では思っています。

サンダーバード計画とは:1983年製の十分中古なスズキハッチ(アルト)に他人から見るとあまり意味のない装飾を施していく計画である。イメージ的にはサンダーバード基地のプールがズレたり、ヤシの木が倒れる感じの「隠し機能」搭載が目的。

憧れだった高値の花のサンダーバード基地。庶民の子供には買えなかった。

サンダーバード計画まだまだ続きます。

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