これはワシと中華カーステレオとの闘いの記録である
車買っていきなりAMオンリー生活
オーストラリアは車が高く、2007年式、いわば12年落ちのミニ クーパーS R52を$10,500(約77万円)で個人から買った。12年落ちでもそこそこキレイで、なんと言ってもエンブレ時にパンパンとバックファイヤーするので、超いい感じ。それが購入の1番要因。2番要因はメーターの多さ。(メーター大好きです)
ビクトリア州では車の売買時に必ず車検をしなければいけないが、 流石ヨーロッパ車。 その車検の為の修理が$2000弱(泣)。。。。うっ、女房には言えない。
まあ、そんなこんなで無事に車検が完了し、名義変更し、快適に乗ってたらある日ラジオが急に音が大きくなったり、小さくなったりする。ごちゃごちゃスイッチをいじってたらラジオが【AMのみになり急にFMに変更できなくなった】。なんとなくスイッチが壊れてるような雰囲気はなく、なんかパソコンのように【制御】がおかしいような雰囲気はあるが、見たとこフツーのCDラジオなんで、理由が分からん。しばしAMばっかり聞いていたが、徐々に我慢できなくなってきた。「あかん、交換や!」
中華カーステレオの購入検討
いきなり修理代に$2000近くも出費したばっかりなんで、高いもんは買えない。よって日本のソニー、パイオニア、アルパインとか候補になく、名もない中華ブランドを買うしかない。
<<中華カーステレオとは>>
これはワシの個人的な意見やけど中華カーステレオは【性能はそこそこだがブランドでの差異はない、もしくはブランドの概念がない】と思う。ある中国の製造会社が製品を作り、アリババを通して世界中に輸出。輸入した業者が利益載せて販売。売り切れたら、またどこかの中国製造会社からの製品をアリババ通して輸入し、また販売の繰り返し。消費者(ワシなど含め)も値段勝負と分かっているので特に製造者のブランドは気にしない。不具合が出た場合は「運が悪かった」と清くあきらめる。よってeBay(ヤフオクみたいなもの)等で多数の業者が同じ製品を販売しているが差異は値段だけ。
<<口コミがない>>
大きなもんを買う時はいつも【口コミ:Review】見て、購入前の判断をしてから購入するが、なんせ今回は中華製品。通常1ロットで沢山作ってドーンと売って、次は形変えてまたドーンと売るので【会社名はおろか製品名、製品番号もない】のがほとんど。よって【製品の仕様などの詳細が全く分からない】。また2007年式ミニクーパーSの場合はエアコンの下にラジオがあるので大きさも1DINに限定され、またラジオの上のダッシュボード部分がオーバーハング(出っ張ってる)しているのでいろいろと設置は限定される。
<<購入の絞り込み>>
- 取付は1DINしか高さがない。
- しかしダッシュボードがオーバーハングしているのでLCDがぴょんと出てくるFlip-outタイプだとLCD画面がダッシュボードに当たる。
- 下手にダッシュボードに当たってFlip-out機構がつぶれたら大損害。
- OBDII(車のCPU情報分析用コネクター)を使ってアプリでメーターを追加したいので絶対Androidタイプでないとあかん。
- Flip-outで画面が10インチやったら燃料計が見えなくなるのでLCDは最大でも7インチ。
- 中華ステレオのFlip-outの角度は70~110°やけど、それを固定できるかどうか取り付けてみないと分からない。<==一番の心配点
- ジイジなので1DINの小さいLCDタイプは多分字が小さくて見えないので却下。
という事で1DIN, 7インチFlip-out, Androidを購入する事にした。 懸念のFlip-outの調整角度70~110°は購入後検討することにした。いちかばちか状態。
コネクター(変換ハーネス)の選定
この年代のミニの全部がどうなのかは分からんが、ワシの調査した限りR52のカーステレオとの接続は以下の2種類 【丸ピンタイプ】【平ピンタイプ】 のISOコネクターがあった。
【変換ハーネス】はまず既存のラジオをコンソールから取って、カーステレオのコネクター形状を確認した後に購入する事。
そうでないと変換ハーネスが無駄になってしまう。また【アンテナ変換アダプター】も購入しなくてはいけないが、時々【オスメスが逆】の物も売っているので購入クリックの前に形状の最終確認はしっかりしたほうがいい。(と間違って買った本人が言っている)
<<もうひとつ気を付けなくてはいけないのは【価格】>>
「この商売うまいなあ~」と思ったのは、変換ハーネスをeBayとかで調査している時に【ガチガチのキーワードを入れると高いもん】が結果に出てくる。例えば【BMW Mini 2007 Cooper S Cabrio R52 ISO Connector】と入力すると$30 ~$80くらいまで出てくるが、単純に【ISO connector, BMW】とか入れると同じコネクターが$10~から出てくる。ワシ含め【素人】は【専用部品】と考えるが、実は【汎用品】。形状をよく見て無駄に高いもんは買わないようにしたほうがええと思う。そして無事にコネクターを$10で購入し、カーステレオも到着したので、カーステレオ側のコネクター線を切断、購入したISOコネクター側の線と半田付けをし、ちょいちょいと中華カーステレオに接続してみた。この時点で余裕満点。ボリュームを上げると音が出るはずだった。
音がでない。。。。
「おかしい。。。。。」
今まで何度も車のカーステレオは交換したことがある。BAT, ACC, GND, ILL, スピーカー前後・左右さえちゃんと配線すれば問題ないはず。またコネクターのピンの配置は複数のWEBで確認したので間違いないはず。
「おかしい、音が出ない。。。。。」
この時点で【怪しいのはワシではなく、中華カーステレオ側】と思っていた。何故かというと【雑音も何も聞こえない】から。普通ボリュームを上げれば何らかの雑音(ブーンとか)が出るはずなのに全くの【無音】。500%、いや1000% 中華カーステレオのアンプ部分が不良品と思ってた。何度か業者とやり取りをしてカーステレオを交換してもらう事になった。結構良心的な会社で1週間も経たず、新品が配達された。早速カーステレオユニットを交換し、ちゃっちゃと再びコネクターを接続。しかし。。。。。。
おかしい、まだ音が出ない。。。。
こうなるとおかしいのは配線・結線。何度もWEBの配線図を確認してもこのISOタイプの配線は全部同じ。おかしい、おかしい、おかしい。。。。
何度も何度も配線を確認し、間違いのないことを確認。もう一度オリジナルのCDラジオを接続し、音が出る事を確認した。結果はOK。
「うーん、わからん」
そんなこんなのある日、ネットで「音が出ない」調査をしていた所【Harman Kardon】のAMPについて書いてあり、読んでいたところ「あれ? もしかしたらこれはHarman Kardon仕様?」
取り外したCDラジオにはそんな記載は一切なく、しかしよく見たらスピーカーに 【Harman Kardon】 と書いてある。それから改めてミニの 【Harman Kardon】 について調査したら驚愕の事実が発覚した。
これは 【Harman Kardon】 仕様やった!
なんてドイツ人は奥ゆかしいんや。特別仕様やったらどっかにもっと堂々と表現してたらええのに。でもこれで全て納得がいった。やはりヨーロッパ車は【考え方が違うわ】。
- まず車側の配線が違う。車側のスピーカー配線はRLの2組のみ。ワシがウエブで見てた配線図は全部ノーマルのもんやった。まさかグレードの違いでCDラジオの配線が全然違うとは夢にも思わんかった。
- この 【Harman Kardon】 仕様の配線図はウエブ上では見つからんかった。超極秘資料かもしれん。
- CDラジオと各スピーカーの間に 【Harman Kardon】 のAMPが入ってるらしい。これが秀逸らしくAMPだけでも現在でも高額で売り買いされてる。
- 知ってる人は知ってると思うがミニのこの 【Harman Kardon】 仕様は【車速によって音量を変える】らしい。これは多分幌をオープンにしたら音楽が聞こえなくなるから。だから最初ラジオの音が大きくなったり、ちいさくなったりしてたんや、と納得。
- オリジナルCDラジオでFMが聞こえなったのは、機能がフリーズしてたみたいでリセットの方法があると後で知った。 気が付くのが遅かった。 でも既に中華カーステレオ買ったのでもう戻れない。(どっちにしてもオリジナルでは我慢できなかったと思ふ)
まとめ
- 【Harman Kardon】 仕様はややこしい
問題はまだまだ続く。。。。。。