オーストラリアのカーシェリング事情
去年、日本に旅行に行った時に 会社の友達に教えてもらった Carhood を利用した。【空港の少し離れた駐車場に車を置いて、送迎してもらって、旅行中誰かが車を借りたら儲けになり、そして最後に洗車してくれる】という至れりつくせりのサービス。通常ならば空港近くの駐車場に2-3週間置いてたら$200位の駐車代が掛かるのに、駐車場代タダ、儲けもあり、洗車もタダ、送迎付き!
これは使わない手はないわ、と一回使った。車も事故無く戻り、洗車、送迎もしてくれて良かったんだけど【入金】が遅い。。。。少し心配になって口コミを見たところ両極端の評価になっており、まあ最終的にはお金は$70位もらったけど、まだアイデアに対してプロセス・システムが完成されていないみたい。でも考えた人はホンマ賢いなあ~と思った。
この Carhood で味をしめて、他に何かないかな? と探したら Car Next Door というのがある。いろいろなカーシェアリングで一番の肝は【どのように鍵を渡すか】。ある会社は【手渡しだから安心】を売りにしてるし、ある会社は【電子キーボックスだから手間が掛からない】を売りにしたり。 Car Next Door は後者の【電子キーボックス】方式。 オージーなんで多分時間通りに来なかったり、すっぽかされたりしそうだけど、このシステムならばいちいち会わなくて済む。借りる人はSMSで「ワンタイムパスワード」という一回きりのパスワードを受領し、電子キーボックスを開けて鍵を入手。キーボックスはワシの場合は柵に取り付けた。そして借り手は乗車前に車の写真を5、6枚撮り、返す時も同じように5,6枚撮って無事である証拠を残して返却。全部システムで行うプロセスなので一切会わないが間違いはない。
Car Next Doorで小遣い稼ぎ
やりだした2年前、この会社の社員は25人だったのが最近35人に増え、株主じゃないけど一緒に儲けてる、成長している感があってなかなか良い。ワシの車は2007年式のTOYOTA HILUXなので多少擦られてもあまり気にならない。UTE(ミニトラック)なので小さな荷物移動に使う人が多いが、冬場はあまり小さな引っ越しをする人はおらず、$50-100位しか儲けは無いがこれから夏になると活発になり、$300-$500/月 行きそうな感じ。
今まで2度ほどトラブルもあったが全部保険で賄えたので問題なし。会費が月$60だけど、Memberには車両保険(普通 年$800くらい)もつくので実質保険代のようなもの。
投資家的な計算をすると、平均 $200 x 12 = $2,400の収入として, 車のMarket Value が12年落ちなので$7,000。なんと利回り【34%】をたたき出してる! 凄くないすか?
- UTE(小さいトラック)はバイクを運ぶのにしょっちゅう使う。しかし普段使いは快適なMINIに乗る。(最近マイティ―ボーイも仲間入り)
- 車は家の前の道路に停めてるので貸しやすく、かつ無料。
- TOYOTAなので故障知らず。
- スマホに予約メールが来ると嬉しい。
- 時々使って、使わないときは稼いで貰うという理想のパターン
- GPS Trackingが付いているので盗難されても安心。以前、返す日付を間違えた借り手の行動範囲がPC上のMAPで丸見えだった。(実際に借りている場合はプライバシーの関係で位置モニターは出来ない)
まとめ
- 日本でのカーシェリングはANYCAがあるが、 Car Next Door の【電子キーボックス】は秀逸。これはオーストラリアらしい先進性がある。
- 駐車できるスペースあればシェリングは今後もっと流行ると思う。多分レンタカー屋さんはやばいかもしれない。
- 普段使わない車が自分に変わってお金を稼いでくれる。これはBusinessの感覚に近い。(予約が入ると嬉しいボーナス付き)
- 元々あった資産(車)を使って、【空いている時に貸す】ので投資額はゼロとも言える。よって利回りは【無限大?】
- 空港のCarhood のアイデアも秀逸。あれだけ空港に多数の車が停まっており、多数の人がレンタカーを借りる。それをうまくつなげたアイデアに脱帽。