電験3種に挑んだ2015年当時のワシの学力レベルを公表
最後に勉強したのは1994年、Post Graduateコースを何とかやっとこさ卒業した。会社では「エクセル、ワード、ちょいポワポ」で生きてきた。高校は電子科と言っても、それは40年前。なんか「真空管」を勉強したような気がする。。。。まあ性分が「余計なことしー」なんで、簡単に「電験3種の試験は1日のみ。ちょい日本に行って取れる資格」という事でアマゾンでレビューを見ながら、まずは参考書を購入。約1か月後、到着し、開封したところ。。。。「えっ」。。。。
「なにこれ?」
パラパラっと捲りながらめまいがしてきた。。。「めっちゃ難しいやん!」 しかし、性分が「勿体ながり屋」なんで「いや、せっかく買うてんから勿体ない。まあ、やらな」と、その日からだらだらと参考書に目を通すが、まずは「ギリシャ語の呼び方が分からない」。「δ」。アルファ、ベータは結構目にするが、この「δ」が読めず、ちょいちょい出てくるので気色悪くてしょうがない。無視してたら「η」まで出てきやがって、最初はnの長いの、と呼んでたがで、やはりこれではあかん、と心入れ替えてネットで調べ、「フムフム」。しかしジイジなんで覚えても、すぐに忘れる始末。。。。
記憶力は原付並なのに忘却力はフェラーリ級。。。
その後も同様にいろいろな「疑問」にぶち当たるが、困った事に「分からない事を、何て呼ぶか分からない」。その為「どうやってググったら良いか分からない」という禅の押し問答のようなレベル。。。。3人の子供たちは元気に我が家から巣立った為、周りにすぐに聞ける人はおらず、女房も同じレベルであまり頼りにならず、「問題の意味を探すためにまず問題の呼び方を探す」という地道な作業の連続。。。。「あー、この小さいの(指数)なんやろ」「小さいので(指数)分数ってどういう意味や?」「このj(複素数)なんやろ?」「これ何してんねん?」「これ確かカップとコップ(ドモルガンの公式)とか言うてたな」「なんでやねん?」「分数の分数の計算方法はどうやったっけ?」レベル。。。。「先生と毎日会える学生さんがホンマ羨ましかった」。
参考書間違い疑惑 (印刷ミスを疑う)
多分、電験3種を勉強している数パーセントの人が思っている「参考書間違い疑惑」にも度々陥った。参考書は解答を導きだすために3段、5段、いや下手したら10段くらい「計算式を端折って記載している」ので、「なんで、こうなるん?」状態はしょっちゅー。どう考えても そんな計算にならない「と思い込んでる」ので「これは印刷ミスや」と自分に納得させて先に進む。自分が間違ってたと気づくのに数年掛かった数式もあった。。。(ホンマに間違っている問題もあった。頼むで、出版社!)
そんなこんなで2015年8月~2016年4月まで約8カ月、ひたすら参考書を読み続ける。参考書の中に小問題があっても「時間がない」ので、まずは読んで読んで読みまくる。そして4教科全部を何度も何度も読み終えた2016年4月。初めて「過去問」に挑戦した。「えっ!」
「ええ~!」
「なんや、これ?」 今まで全く「過去問」に触れていなかったので「どこを質問してくるのか?」の対策が全くなかった。理論なんて1問も解けず、4科目全部で1~2問しか解らん。「やばい!」試験まであと半年弱しかないのにこのレベル。やはりこれは「勉強慣れ」してないジイジの特性。自衛隊から調理師見習いになったのでまっとうに「受験勉強」をした事がない。そのため「試験のための勉強の仕方を全く分かってなかった」。今までの半年はなんやったのか?「くそー!」
「試験のための勉強」の仕方を全く分かってなかった
ここで「もう受験を止める」選択もあったが、それではあまりにも悔しい。何より今まで半年間以上勉強した時間を捨てるのが「勿体ない」。そこで改めてネットで「よそ様はどのように勉強しているか」にポイントを絞ってリサーチし、そこで「時間の可視化(見える化)」をしている人のブログに出会った。「そうか、これや」という事で気持ちを切り替え、ここからは「ひたすら過去問を解く方法」、そして勉強時間の見える化に切り替えた。2016年4月。あと試験まで5カ月の頃。